2012年3月30日金曜日


※この原稿は脳機能学者の苫米地英人さんよりご寄稿いただいたものです。中部大学の武田邦彦さんは「汚染野菜を買わない」と結論していらっしゃいますが、苫米地英人さんは別の意見のお持ちのようです。みなさんの意見は、記事下のコメント欄に書いてください。建設的な議論をお願いいたします。(ガジェット通信)

●茨城・福島の牛乳、ほうれん草は無害だ。ヨウ素131の半減期は既に過ぎている
(苫米地英人)

茨城、福島で、牛乳で932~1190Bq/kg、ほうれん草で6100~15020Bq/kgの放射性ヨウ素が検出されたとNHKで先ほど放送された。

厚生労働省の以下の発表を受けてのものだ。

また、官房長官が、一年間食べ続けてもCT一回分より低い被曝量なので安全と言ってる姿が放送された。国民を安心させようとするあり方は評価できるが、ロジックが根本的に間違っている。この測定値は、きっと朝刊にも載るだろう。この報道で、また国民が不安になるだけでなく、牛乳やほうれん草の出荷者は大きな経済的損失を被ることは間違いない。

ロジックが間違ってるのは、一年間食べ続けても安全だからではなく、消費者が食べる頃には放射線ヨウ素の放射能が事実上なくなっているからだ。

2012年3月29日木曜日


TOP>お客さま相談室>Q&A お客さまからよく頂くご質問

成分に関するお問い合わせ

Q1.
紫外線について教えてください。
A1.
紫外線は、その波長の違いによってA波B波C波に分けられています。このうちのC波(UV-C)は、人体にとって最も危険な紫外線ですが、大気圏のオゾン層によってさえぎられ、地上に届くことはありません。「紫外線A波(UV-A)」は、肌をすぐに黒くする紫外線で、雲や窓ガラスなども通過して、肌の奥深く真皮まで届き、シワやタルミなど肌の老化を促す原因となります。「紫外線B波(UV-B)」は表皮に強く作用して、肌に赤く炎症を起こしたり、メラニン色素を増やして日やけによるシミ・そばかすの原因をつくります。

2012年3月27日火曜日


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染料について

19世紀末以降に急速に西洋において化学染料(合成染料)が普及した影響で、今日ではアジアにおいても化学染料を使用した地域が大部分となりましたが、その一方で、いにしえより受け継いだ天然染料による昔ながらの染織文化が色濃く残る地域も存在します。
使用されるものは、植物染料では藍・茜・鬱金・黒檀・さとうきび・タマリンド・マンゴスチン・マンゴー・ビンロウジ・チョウジなど私達にも馴染みや聞き覚えのある植物の他、耳慣れない植物もあり、織物の宝庫であるインドネシアでは数百種類もの植物染料が使用されていたとも言われております。
また、動物染料としてはラック(臙脂虫)などがあります。
こちらのコーナーでは、そんな数ある染料の中でも当店の主なラインナップであるインドネシアの織物に最もよく使用される藍、茜、鬱金をメインにご紹介致します。

藍は青の染料の代表的なもので、藍染めは6000年以上の歴史を持つと伝えられます。
藍にはタデアイ(蓼藍)、インド藍(木藍)、琉球藍、ウォード(大青)などがありますが、インドネシアなど東南アジアで使われる藍の多くがインド藍となります。

因みに、インドネシアでは藍をニラ(nila)と言いますが、スンバ島ではウォラ(wora)、サブ島ではニタ(nita)、グリンシンで知られるトゥガナン辺りなどではタウン(ta'um)と、場所によって呼び方も様々です。

2012年3月25日日曜日


「海外生活にかかわる有害動物」

海外生活と有害動物

東京医科歯科大学国際環境寄生虫病学 助教授 篠永 哲

1. 有害な動物とは?

 我々の住んでいる地球上には、記録されているもののみでも何百万種の動物が生息している。そのうちでも、節足動物は最も繁栄しているグループで、現在分かっているのが百万種以上、熱帯雨林の樹冠の昆虫相が解明されれば、1千万種にもなると言われている。
 これらのうち、我々の生活圏内で見られるのはほんの僅かであり、少し範囲を拡げても一般のヒトの目にとまるのはそれほど多くはない。有害動物、一般に害虫とか害獣などと呼ばれている動物は、何らかの形でヒトに悪い影響を与えている動物を指している。この中には、昆虫やダニなどの節足動物のみでなく、クラゲなど腔腸動物、ウニのような棘皮動物、ヘビ、ネズミなど脊椎動物も含まれる。ただ単にヒトへの害と言っても一様ではない。また、同じ動物に 接してもそれに対する感じ方は個人差があるので、最初にここでとりあげる有害動物とその害について解説しておくことにする。

2.有害動物とその害

 一般にヒトへの害というと次のような場合を言う。
1)

感染症の媒介:

動物、とくに節足動物によって媒介される感染症は多い(JOMF News Letter, No.79, 2000)。病原体も、ウイルス、リケッチア、細菌、原生動物(原虫)、線形動物(線虫)など様々であり、媒介するのはカ、ブユ、サシチョウバエ、ヌカカ、アブ、ハエなどの双翅目昆虫、サシガメのような吸血性カメムシ、ダニやマダニなど多種、多様である。これら感染症と媒介動物は、地域によって異なる。
2)

病原体の伝播:

ハエやゴキブリなどが、体に細菌などをくっつけて運搬するような場合をいう。イエバエが病原性大腸菌O-157の伝播者になるなど。
3)

寄生:

ダニや昆虫類が寄生する場合は、皮膚表面や皮内に寄生するので外部寄生という。ノミ、シラミなどのように体表に寄生して吸血するもの、ヒゼンダニのように皮膚の角皮層内に寄生するものがある。
4)

吸血:

吸血するダニや昆虫類は多い。吸血と同時に感染症の媒介をする場合がある。
5)

皮膚炎の原因となる:

ドクガ、有毒甲虫など、毒針毛や体液に毒物質をもつ昆虫類がある。
6)

刺咬:

刺す動物としては、ハチ、アリなどの他、サソリなどがあげられる。毒グモなどによる被害もある。
7)

不快害虫:

見るだけで気持ちが悪い、不快感があるなど個人差がある。

3.有害節足動物の種類と生態など

 ただ単に節足動物といっても、その種数は多く、また種々のグループに分かれている。我々が、最も身近で見ているのは昆虫類である。先に述べたように、昆虫のグループは、多種多様である。ダニ類は、小型の種が多いので見つける機会が少ない。そのために、体に発赤が出たり、痒みがあるとすぐにダニのせいにされてしまう。実際には、他の原因であることが多い。クモやサソリ類には、有毒の種がいるが、遭遇する機会は少ない。ここでは、それぞれの虫ごとに解説する。
1)

昆虫類

■蚊:

蚊は、世界中どこに住んでいてもやっかいな吸血昆虫である。気候とは関係なくそれぞれの生活環境内に何種かが生息している。ただ吸血する場合と吸血と同時に感染症の媒介をする場合がある。マラリアやデング熱など感染症を媒介する場合には、より問題が大きくなる。

アカイエカ、ネッタイイエカ:

温帯地域ではアカイエカ、熱帯、亜熱帯地域ではネッタイイエカが生息している。この2種は、ヒトの生活環境内にのみ生息しており、自然環境では見つからない。発生源は、下水溝、貯水槽、地上の留まり水、流れの遅い運河など様々である。農村部よりも都市に多く、開発途上国の都市では至る所で発生している。夜間吸血性で、吸血活動の盛んな時間帯は夜の10時頃から朝の3時頃までである。明るくなると物陰にかくれる。  これら2種は、バンクロフト糸状虫症(フィラリア)の媒介蚊として知られている。夜間にフィラリア患者の末梢血中に出現した糸状虫の幼虫(ミクロフィラリア)を、吸血時に体内に取りこむと、熱帯地域では10~14日で感染可能な幼虫にまで成長し、再度蚊が吸血する際にヒトの体に入る。成虫は、リンパ管、リンパ節に寄生するが、虫体が蓄積されて症状が出現するまでには、約1年くらいかかる。糸状虫は、線形動物(線虫)の一種で人体内では分裂、増殖はしない。したがって、流行地に長期滞在しない限り感染しても発症の心配はない。

コガタアカイエカ:

日本脳炎の媒介蚊として知られている蚊である。国内では、水田が主な発生源である。分布は広く、日本からアフリカ大陸まで生息しているが、日本脳炎の流行地は、日本からパキスタンまでである。国内での患者数は激減しており、年間10名前後であるが、ベトナムやネパールなどアジアの諸国ではかえって増加の傾向にあるという。発生源は、水田、湧水、湿地、沼などで都市よりも郊外の農村部に多い。アカイエカと同じく夜間吸血性である。

ネッタイシマカ:

世界の熱帯地域に生息する代表的な蚊である。幼虫は缶詰の空缶、空瓶、タイヤの内側の溜まり水、貯水槽、竹の切株、樹洞などの小水域で発生する。この他、家屋内の生け花の花瓶に発生することもある。成虫は昼間吸血性で、昼間に家屋内で蚊に刺されたら本種もしくはヒトスジシマカであるが、ネッタイシマカの方がより屋内を好む。発生源が家の中や周囲にある場合が多く、花瓶など家屋内で水を溜める容器内で発生させないよう気をつけることが肝要である。本種は、デング熱の媒介蚊としてよく知られている。

ヒトスジシマカ:

本来、アジアの熱帯から温帯地域にかけて広く分布する種であるが、近年古タイヤの輸出に伴い、北米から中南米にまで分布を拡げ、さらにアフリカやヨーロッパにも分布を拡げている。国内でも東北地方(古川市辺り)から南に生息している。夏には、家の庭先や周囲の雑木林、竹林や公園などに普通にみられ、昼間に吸血する。発生源は、ネッタイシマカと同様であるが、より屋外性で、ネッタイシマカは家屋内でも発生するが、本種は家屋の周囲で発生するのが普通である。吸血活動も屋外の方が活発である。デング熱の媒介蚊でもある。

ハマダラカ類:

マラリアの媒介蚊としてよく知られている蚊である。しかし、全ての種がマラリアを媒介するわけではない。例えば、アフリカからは約120種のハマダラカが記録されているが、実際にマラリアを媒介するのは10数種にすぎない。アジア地域でも同じで、記録されている60数種のうち、主な媒介蚊は約10種である。発生源も様々で、日当たりのよい小川、水田、渓流の淀み、森林内の水溜まり、井戸、海岸の湿地など、そのほとんどが都市から離れた場所である。したがって、世界の熱帯地域の都市で生活していてマラリアに感染することは一部の都市を除いて稀である。住んでいる地域でのマラリアの現状を把握しておくことも重要である。

蚊対策: